異端っていたん?

 此間NHKのドキュメンタリーを見ていたら、テキサスにある南部バプテスト教会の礼拝風景が映し出されていた。ナレーション曰く、「ここの教会の人々は、聖書を(今だに*)そのまま信じている(変わった*)人達である。(*筆者注)」クリスチャンはある意味、世間から変人扱いされてしかるべきとアタシは考えているので、こういった対社会的なシガラミに関してはあまり気にならないが、問題は、同じ業界内における異端騒ぎである。

 異端三羽ガラスといえば、統一教会、モルモン教、エホバの証人である。十字架と復活、信仰義認、三位一体の神、再臨。これのどれか一つでも欠けていたら、それはキリスト教ではないのであるが、幸いなことに彼らはこれらを全て否定しているので、クリスチャンにとって、異端選別はそう難しいことではない。見た目は同じ透明な液体でも、クリスチャンは水、異端はアルコールだからである。

 いつぞや強姦罪で逮捕された聖神中央教会のイカサマ牧師や、最近日本を騒がしている摂理とかいう統一教会の分派などの、聖書を利用したカルト集団などは論外として、問題は十字架と復活、信仰義認、三位一体の神、再臨、これらを全て認めているのに、同じキリスト業界から異端扱いされている人々である。

 余計な詮索を招いてもつまらないので個人名は控えるが、アタシの周りには、同業者から異端呼ばわりされている人達が少なくない。それも彼らは業界ではかなり名の通った教会である。・・・う!! 類は友を呼ぶ・・・。アタシはよく(というかほとんど)ジーンズで説教しているが、日本ではさすがのアーサー先生もジーンズでは講壇に上がらないことを考えると、これだけでウチの教会も異端扱いされる可能性がある。

 しかし、今を去ること2000年前、ナザレ分派と呼ばれていたクリスチャン達は、ユダヤ人から見れば、完全な異端であり、排除しなければならない存在であったことを考えると、聖書の真理を妥協せずに貫いて行こうとする時、中途半端で生ぬるい教会や、真理から外れている教会から異端扱いされるのは、かえって自然である。大体、福音の本質がしっかり守られていさえすれば、人をマインド・コントロールするということ自体、不可能なはず。それならば、彼らが異端扱いされているのは、どのような理由なのだろうか?

 実際、キリスト教会のカルト化というのも、存在するだろうし、その実態は、内部に関わってみないことには何とも言えないのであるが、おそらく、表向きは「信仰義認」で、実際の中身はバリバリの「律法義認」。再臨を強調するあまりに、信徒達に与える「恐怖心」。また、他教会との「没交渉」。おそらくこの辺りが、彼らが世間からカルト呼ばわりされる主な原因であると思われる。

 しかし、聖書以外の伝承を勝手に神の言葉としている協会、会社のような縦型組織の協会、お楽しみキリスト・ファンクラブのような協会、自分達以外は、みんなおかしいと思っている協会等々、このような協会は世間にゴマンと存在しているワケで、こういった人々から異端扱いされたところで、何の説得力もない。それに追い討ちをかけるように、此間APで流れていたニュースを聞いて、アタシは気分が悪くなってしまった。

 『米国長老教会(PCUSA、信徒数220万) では、同性愛カップル祝福の禁止を求めて保守派が修正案を提出したが、同案は議会で否決された。また、議会開催中、ある牧会者が、「救済はキリスト教以外の宗教を通しても可能」と議場で発言し、会の代表らが「正しい議論である」との認識を示した。現在PCUSAが変革期にあることは、「イエス・キリストだけが主であり、救いの道」「正しい性行為が可能なのは男女間の結婚のみ」と認識する教会が全体の18%程度にとどまっていることから明白だ。』

 ・・・同性愛を容認しているのは聖公会と合同メソジストだけかと思っていたが、これはそれ以前の話である。この報道が事実であるなら、キリストだけが主だと思っていない82%の教会というのは、いったい何者なのか?? 事実、神の働きと言われている活動の中に、多くの偽りや、人の思い込みによって行なわれているもの、神の霊ではないものによって動かされているものが多くある。これは断じて単なる勘違いで済まされる問題ではない。

 さぞかしイエス様は天上で、「はぁ〜〜ワシ、そんなこと言った憶えはないんだけどなぁ〜」と、頭を抱えておられるのではないかと思う。(実際はそんな私達のことを必死で執り成しておられるのだが) ところが、イエス様はそんなアホな私達を通してでも、十字架の救いを伝えなければいけないのである。福音を曲げて伝えることは、聖霊を汚す重大な罪となる。それは、その間違った情報によって人々が地獄に落っこちてしまっては、もともこもないからである。私たちはこの重大な問題について、もっと緊張感を持たねばならない。

 教派間で聖書解釈の違いを、互いにあーだこーだと指摘し合ってるのは、ネコのナワバリ争いのようなもので、神様にとっては全くどうでもいいことだし、日本で名が通っている教団はほぼ、(自分達の教団に属する)神学校を出ていなければ、教会の牧師とは認めていないし、多くの牧師は神様より教団からの給料や評価の方を気にしてるし、つまり、そういった自分たちの価値観を、聖書より上に置いているような教会や牧師は、アタシのジーンズよりずぅ〜と異端なのである。

 従って、今やペンテコステがどうしたとか、福音派かカリスマ派か?とか、異言があるとかないとか、そんな悠長なことを言っているバヤイではない。今、私達が最も注意すべき神様からの警告は、黙示録にあるように教会の民主主義化である。大体、ヒマにしてるから、他人のことが気になるのである。そんなことを言っている間に、サタンは「へへっ・・・もっともっと騒げ〜〜」とか言いながら、人々を引っ掻き回し、滅びへと誘っているのだ。

 自分だけは、ウチの教会だけは、この「だけ」が曲者なのだ。だから、他教会から人を引っこ抜いても知らん顔・・ということになってしまうのである。従って大切なのは、「ワシらって、もしかしてアヤシイのかしらん?」という、自らを客観視するだけの余裕と、「救いに対する緊迫感」、この二つである。最初に言ったアタシの知り合いにしても、確かにチト極端かなぁ・・と、思えるふしもないことはないが、やはり大切なのはバランスである。何によってバランスを取るのか?それは世間の常識ではなく、聖書である。

 ウチの教会にしても、優しくソフィスケイトされたマロヤカさを売り物にしているにも関わらず(?)、あそこの牧師はいつもキツイことを一人で叫んでいると言われている(らしい)ので、もしかしたら(もしかしなくても)、「あそこって、ちょっと驚嘆よね」などど言われてるのかも知れない。しかし、 クリスチャンに迫害は付きもの! と聖書は断言している。本当に聖書の真理を貫こうとすれば、当然世間からはけむったがられるのである。

 ところが、アタシたちは迫害されるほど、世間から認知されていない。尊敬され、ありがたがられているワケでもなければ、軽蔑され、嫌がられているワケでもない。このラオデキア的ナマヌル状況が、日本社会におけるクリスチャンの一般的な位置付けである。使徒言行録では、教会の迫害者はローマ帝国ではなく、むしろクリスチャンを異端視するユダヤ人であったことを考えると、アタシたちは、身内騒動などは早々に切り上げ、早く世間から迫害されるくらいの影響力を持たなければならないのである。
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