非常識な人々

 ヨーロッパでは、ジワジワと教会がモスクに取って代わられてるわ、アメリカでは、同性結婚を認める教会が当たり前のように出てくるわ、イスラエルの教会では、祭司同士で取っ組み合いのケンカをしているわで、今、神の非常識が、人間にとってどんどん常識化されつつある。

 一方、よくこれで落ちないもんだという、クリスチャン人口0.2%水面下ギリギリの超低飛行を、ここ数十年間続けて来た日本の教会。それに追い討ちをかけるように、最近の受洗者数は、何と10分の1近くに落ちているらしく、このままで行くと完全に水没の勢いである。

 信教の自由を保障された法律下で、教会も神学校もそれなりにあり、クリスチャンだと言って、世間からは別にありがたがられもしないが、かと言って迫害されるわけでもなく、マザー・テレサは尊敬され、若者の8割以上は教会で結婚式を挙げたがっている国、日本。

 アルゼンチンでメガチャーチを開拓した牧師が、日本宣教のために来日したものの、教会は一向に建ち上がらず、数年後に諦めて里に帰ったという話があったが、イスラム教でも共産圏でもない日本がナゼに『宣教師の墓場』などという、誠にありがたくない称号をいただいてしまっているのか?

 多くの場合、日本の教会は、「妥協埋没型」か「純粋孤立型」かに大別される。みんなで協力し合って歩もうとする教会と、ただ信仰によって歩もうとする教会である。これがどういうワケだか、協力体制が妥協となって埋没し、信仰により頼みつつ孤立してしまうという、全くもっておかしな話になってしまうのだが、これが日本の教会の多くの現実である。

 そのような状況下、神の働きと言いながら、実は人間的な努力や能力、また、感情的な抑揚によって行われているエセ・リバイバルが目に付く。神から来ていない霊的な行いや、教会の管理下にないイベントを、吟味をしないまま行っていると、いつか必ず悲惨な結果をもたらすことになる。

 更に、救いがはっきりしていないのに、預言や異言などの霊的賜物を求めているエセ・クリスチャンの存在。そんなことをやってると、その人は神の僕どころか、悪霊の手先になってしまうわけで、これは厳重に留意しなければならない。こういった場合、知らぬは本人ばかりなりで、教会は更に混乱を招くことになる。

 また、リバイバルを“日本人一億総クリスチャン化!”などと、カンチガイしている人々を時折見かけるが、それは全くの幻想である。確かに麦は大きく生長し、収穫を迎える時が来る。が、その麦と一緒に、毒麦も大きくなっているのである。ちなみにその選別に関しては、アタシたちがあ〜だこ〜だと悩む必要はない。それは、神の仕事だから。

 さて、そんなワケで日本はこのまま水没なのか? リバイバルなど夢のまた夢なのか?…というと、幸いなことにそうではない。たとえ今は霊的にヨレヨレであっても日本にリバイバルは必ず起こるのである。世間や人が何と言おうが、起こるものは起こる。終末の到来に伴うリバイバルは、言ってみれば神の常識なのだ。

 であるので、今や日本の教会は、「神様、日本にリバイバルを起こしてください!!」と、求めるのではなく、来り来るリバイバルのための実質的な準備を、しておかねばならない時期に来ている。これは到底人間的には信じられない分、信じられると言う、一般の価値観からすると、単なるアホと言うか、非常識と言おうか、実に能天気な話だろうが、本人は大真面目である。

 神の働きは人の誤解を恐れていては何も出来ない。現実問題、迫害とリバイバルはワンセットである。リバイバルが起こらなければ、迫害もなく、迫害がなければ、リバイバルも起こらない。そりゃ平和〜に、穏やか〜に、宣教できれば、それが理想なのかも知れないが、残念ながら、聖書中、割りと穏やかな人生をおくったと思われるのはイサクくらいなのもので、あとはみんな壮絶である。

 いずれにせよ人生は、常識を土台とするか、聖書を土台とするか、その二つしかない。大体クリスチャンというのは、ヘビやロバが喋ったり、死人が復活したり、処女が子供を産んだりという、とんでもないことを信じている、非常識人である。最も日本の場合は、案外常識的なクリスチャンが過半数を占めているようだが、聖書は、人間の常識を土台に読めば読むほど分からなくなるのである。

 此間、日本の関東平野は非常に地盤が脆い地域で、東京は豆腐の上に建てられている都市のようなものだ! と、ある地質学者がTVでコメントしていた。それを聞いていて、本当に東京は砂上の楼閣だと思った。その楼閣の上で、偶像礼拝が引き起こす空しい悪行の数々は後断たず、それも無意識のままに行なわれているのだから、日本の場合は余計にタチが悪い。

 こんなコラムを書いてるアタシは、一般的見地からすると、相当な非常識者だろう。だが、アタシからすれば、いつ崩れてもおかしくない豆腐の上に、一生懸命家を建てようとしている人や、神なんかいないと嘯いて生活をしている人々も、根性入りの非常識者である。どうせ同じ非常識者なら・・、彼らの非常識さに日本を救える要因は残念ながらない。となると、日本を救い得るのは、神の常識(聖書)をそのまんま信じているアタシたちの非常識さ以外にはないではないか!?
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