この世界には、光と闇、陰と陽、表と裏、善と悪といった二つの対照が存在するように、神に対立するサタン(悪魔)は、人間の邪心や社会悪を象徴的に擬人化したものではなく、実在の存在です。聖書はこのサタンの存在について、創世記から黙示録まで、一貫して言及しているにも係わらず、教会がサタンについてほとんど触れないのは、不可解な現象だと言わざるを得ません。

 実はこの段階で、私たちはサタンの策略に陥っているのです。犯罪を企んでいる者にとって、自分の存在が周囲から知られないことが最も都合が良いからです。つまり、サタンの人間に対する第一の働きは、自分たちの存在を隠すこと。C.S.ルイス曰く、「サタンに対して無関心でいることも、侮ることも、また、必要以上に恐れることも、彼らの思うつぼなのです。」

 霊の戦いについては、クリスチャンの間でも多くの誤解があります。実際、多くのクリスチャンからは敬遠されてしまうのですが、それは癒しとか、悪霊の追い出しと言った神の働きを経験したことも、見たこともないからです。事実、霊の戦いをしていない教会には、そのような霊的現象はほとんど出て来ません。

 しかし、聖書はこの世はこのサタンの支配下にあることを明言しており、実は日本ほど、サタンにうまく攻略されている国もないのです。共産国やイスラム教圏以外の国で、日本ほどクリスチャンがいない国は他になく、また、これほどクリスチャンに対して徹底した迫害が行なわれた国もありません。

 一見豊かで秩序が保たれ、優しくて便利な社会。しかし、その裏側で、人々は比較競争社会に疲れ果て、真の愛から遠く離れ、人生の希望や喜び、人間の尊厳さえも失われている。疑惑、失望、不安、嫉妬、哀しみ、憎しみ、制御できない醜い思い等々、これらのものは皆、サタンの誘惑と、それに追従した人間の誤った判断が、形となって表れたもの。それが、誰も言及することのない、偽らざる事実なのです。

 わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。(エペソ6章12節)

 しかし、この戦いは、勝ち負けが分からない戦いではなく、サタンは、キリストの十字架と復活によって、頭を打ち砕かれ、滅び行く自らの運命を知っています。だからこそ、サタンは最後の断末魔と共に、永遠の地獄に落ちてゆく手を延ばして、一人でも多くの人間を道連れにしようと、あらゆる攻撃を私たちに仕掛けて来ているのです。

 このテキストは、終末時代に向け、特に激しさを増している霊的戦いに備えるための戦術を聖書から抜粋し、項目別に記したものです。また、具体的な霊的フォローアップの必要性を考慮し、「聖書基礎講(Class101-201-301)」と、「人生の山頂を目指して!」の学びを一通り終えられた方と、Good News Station教会員を対象としています。
 

第1章 聖書とサタン

第6章 癒しの本質
 ■人生最大の決断 ■サタンの主張
 ■この世界は霊的戦場 ■神に属する人とサタンに属する人
 ■地上に投げ落とされた天使  ■サタンの合法的権利
 ■サタンの正体 ■真の解放は悔い改めから
 
第2章 サタンの目的第7章 癒しの実践
 ■神の隠された奥義 ■御国実現のための計画
 ■サタンの正論 ■完全な救いの実現
 ■サタンの手口 ■霊の戦いへの召命
 ■武器は御言葉のみ ■霊の戦士の条件
 
第3章 癒しの目的第8章 戦いの幕開け
 ■癒しの信仰の確立 ■悪霊の「Right to Stay」
 ■癒しの7つの目的 ■悪霊の標的はクリスチャン
 ■癒しを否定する現代の教会 ■日本人の解放を阻む告白の壁
 ■癒しは必ず成就する ■癒しと解放を拒む深層の傷
 
第4章 希望宣言第9章 戦いの現場
 ■この世の苦しみと人間 ■悪霊の階級組織
 ■人生の不条理に対する回答 ■悪霊の策略を破る
 ■あるキリスト者の生涯 ■ミニストリーの基本ステップ
 ■愛と癒しの実践 ■悪霊に立ち向かえ!
 
第5章 癒しと解放第10章 最後の戦い
 ■癒しと解放は主の命令 ■天の裁きの御座
 ■霊の戦いの生命線 ■終りの日の教会
 ■霊は本人の意志を超えて働かない ■愛に根差した力
 ■罪の問題は解決済み ■信仰によって生きる
  ■サタンの業を打ち砕け!